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----- 誰 -----
沖田が
----- いつ -----
休日に
----- どこ -----
屯所で
----- 何 -----
寝ている近藤さんに思わずムラムラして、寝惚けたトコロを奇襲。


by糸輪sama


俺はいいんでさァ。俺は。
だって今日は休日で、だから今日の俺にはアイマスクも必要ねェし。
真昼間から寝こけてたって、あの男にも何も言われねェ。
でも、近藤さんは駄目でしょう?
こんな真昼間から、寝てちゃ。それも、日当たり良好、抜群に暖かい場所陣取ってさァ。アンタは猫ですか。

つーか。

無防備だなぁ。





春の力強さを取り戻しつつある太陽の、障子越しに差し込んでくる光が、淡い陽だまりを畳の上につくっていた。
ちょうどその中に納まるようにして、寝ている近藤の傍らに、沖田はちょこんと座り込んで、もう15分はその平和な面を拝んでいる。この僅か15分の間に「お妙さん」3回、聞き取れない言語を2回、近藤が呟いて、沖田はそういう所が堪らなく好きだなァ。と、思ったりした。
だらしなく開いた口元に、そっと指を伸ばして、近藤の下唇を軽く摘む。けれども近藤は、起きる気配を見せなかった。
無防備だなぁ。
と、もう一度沖田は思う。
人差し指の腹で近藤の下唇を何度もなぞった。
まるで、娘子のように紅い唇だと思った。

この紅い唇を、この紅い唇で。

そうしているうちに、妄想が独りでに沖田の脳内に湧き上がり、とめどなく溢れた。
白いシャツの隙間からのぞく、首筋に、むしゃぶりつきたいと思う。
人差し指を、かろうじて、人差し指を首筋にそわせそのまま顎に向かってゆっくりと動かし、顎鬚を触った。
それから、そっと指を移して、眉をなぞる。
時折、驚くほどの意志の強さを見せる、キュッとあがったこの眉が、困った風に寄って、恥ずかしそうに目を伏せる近藤の顔を想像した。

あー、なんか、欲情してきたや。
このまま襲っちまったら近藤さん、一体どんな顔すんだろう?

「がおー」

両手を広げて爪をつくり、近藤の肩を軽くつかんだ。抑揚の無い声が、シンとした部屋に、小さく響いた。



起きるかな?と期待したけれど近藤は起きない。



いやんなっちまうこの人は。本当に、無防備で。

時折、馬鹿みたいに色っぽい。
訂正。男臭い。

だけどそれが堪んなくて。

近藤さん、近藤さん」

「・・・近藤勲!!

「ハイッ!!」


慌てて飛び起きた近藤が、口の端に涎をつけたまま、半目でキョロキョロと、辺りを見回す。


寝ぼけてらァ。

マジ勘弁して下せェ。

アンタそんなに可愛くてどうすんの・・・


いただきます。
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無題
続きがよみたい!
NONAME 2007/08/03(Fri) 17:32 *edit
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