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who:銀さんに
when:いつも
where:ふとしたところで
what:好きだ好きだと言われていて、それが本気だと分かって、いつのまにか近藤さんも好きになってしまった。
&:↑のを、銀さんに告げて、銀さんもビックリして、二人で微妙(恥ずかしい)な空気…みたいなの

by wさま





「あー近藤。好きだわ」

「は?誰が?何を?」

「俺が、お前を」



「だからちょっと(暇つぶしに)付き合え」とか、「甘いものを食わせろ」とか、奴の言動は、一事が万事理解不能で、ややこしい。
「好きだ」というのは何か物をねだる時や頼みたい事がある時の常套句で、かなり変わったボギャブラリーの持ち主である坂田銀時という男の「好きだ」というその言葉は、恐らく、俺たち凡人が使う意味を遥かに超越した、広義で便利なものなのだ。

ちなみに、使用する際は、ボリボリだるそうに頭を掻きながら言うのが正しいスタイルだ。
耳元で囁く。という方法もあるがそれはあまりオススメしない。誤解を生む事山の如しだから。
それと、例えば、誰かが、好きな人をそっと陰から眺めているロマンチックなひと時に、後ろから音も無く近付いてきて、羽交い絞めにした挙句、溜息交じりの切ない声で、名前と一緒に囁く。なんて方法は絶対にオススメしない。相手の心臓と下半身によろしくない。


だけど基本的には、仮にその言葉がとても便利だったとしても、多用しない方がいい。


晴れた青空の下で、夏の暑い日に、他愛ない話の途切れ目に、下らない言い争いの後に、やるせない時に、星空を見上げて、川縁で、夕焼け時に、何気ないその瞬間―――


冗談のように呟かれる言葉の中に、疑いようのない気持ちを見つけてしまう事になるから。




「なんだ、パフェでも食いたいのか?」


「ちげーよ。銀サンおはぎが食べたいのよ」


「そうか。行くか。ところで銀時・・・」



だるそうに、頭をぼりぼり掻きながら


「好きなんだがな。俺も」


「・・・は?何が?おはぎか?」


「いいや。お前」



目の前で銀時が動きを失う。
口をあけて見開かれた目が、2度3度瞬きをする。

「あ?あああ?」

意味のわからないことを口走って銀の髪を掻き毟る。

耳まで赤い。

多分自分も。


せめて太陽が全てを赤く染める時間まで待てばよかったかな。と内心思いながら、俺は、気恥ずかしく生ぬるい、微妙な空気を吸い込んだ。


「だから、たまには奢ってくれよ」

「バーロー銀サン金なんか持ってネェェよォォ!!」
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ありがとうございました!!!
分かりづらくも恥ずかしいリクエストだったと思うのですが、見事にてれくささを表現したお話に仕上げてくださってありがとうございました!!!
銀近やっぱりいいよ!最高だよ!と大満足です。
ピュアっぽいふたりが見れてしあわせでしたvv できれば続きも読みたいくらいです(笑)
W 2006/06/08(Thu) 00:06 *edit
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